こんにちわ。TOWA一級建築士事務所 設計 HATTSAKUです。
先日、竣工したS様邸”竹林の映える1.5階、2.5階のある家”を見に行ってきました。
ん?1.5階?2.5階?と思われた方もいらっしゃると思うので手書き断面図をつけてみました。
でわでわ、S様邸巡りをしたいと思います。
まず、玄関入って、開放感あふれる吹抜け空間。
ひきのショットが撮れなくて、空間の広がりがお伝えできず、もどかしい限りです。
吹抜け天井を見上げると高天井用の照明。
スイッチOFF。からのON。
和のテイスト。光が輪に広がり、天井から包み込んでくる。
リビングに入ると、こちらも天井が高く、開放感。
上部の窓から光が注ぎ込むこの空間が、玄関の開放感とリンクする。
リビング壁はジョリパットの塗り壁。落ち着いたS様邸に更なる風合いをプラス。
リビングの隣にはダイニングキッチン。
壁に横スリットの窓。この窓、また後々出てきますので、どのエリアと繋がっているのかはお楽しみです。
ここの空間、とても好きです。
奥には竹林が風に押されて、さらさらと流れる。
「あ~、ちょっといいオチョコで、おいしい日本酒を夫婦で一杯。なんて大人な空間(これは私の妄想です)」
格子で隠れているようで隠れていない、この絶妙な感じに、私は日本の風情、趣を感じます。
リビングの奥には、土間収納。暑くなってきたこの季節も、少しひんやり、シンとした空間。
ではリビングから1.5階 書斎へ
室内窓があるので書斎→リビング→ダイニングと風の通り道を確保。
風や光など自然の恵みは人が遮断しない限り、どこへでもやってきてくれる。
そして、2階 寝室へ。
2階寝室のステップフロアへ階段であがろう。ん?この2枚の窓。どこかで見覚えが…
そうです。リビングのあの窓です。
寝室とリビングが光で繋がっていました。
では改めて寝室ステップフロアへ階段で上がると…。
一つの部屋のエリア分けをしたいが狭くなってほしくない!!というとき、
壁で仕切るのではなく、このように高さに変化をつけるのも効果的です。
こうすることによって、下フロアでソファやテレビで普段の日中くつろぐ空間。
上フロアはベットやデスクでおやすみ前にくつろぐ空間になる。
(グレーの壁はリサイクル内装ボードを使いました。)
寝室バルコニーから見える竹林。しんしんと響き渡る和の音色。
ず~っと聞いていられる癒し空間です。
(フロアとバルコニーの段差もデッキ設置でバリアフリーに。)
そして2.5階 おこさまのお部屋。
おこさまのお部屋は自由に絵が描ける黒板クロスや、
ポストカードやメモ紙を壁にペタペタ貼って飾れる方眼紙クロスを採用。
S様邸はこども目線のスキップフロアではなく、大人から見たステップフロア設計。
大人の遊び心で生まれる風や光が遊びまわるお家。
とても素敵なお家でした。