こんにちわ。東和不動産一級建築士事務所HATTSAKUです。
先日、滋賀県木造住宅協会の研修に行ってきました。
今回は香川県の株式会社菅組さん、徳島県の株式会社誉建設さんの建設現場やモデルハウスなど視察させていただく研修内容です。
大津駅集合でバスに乗って四国へ。東和のメンバーは新築チームの4人で行きました。
建築部のドン吉田、コーディネーター柏木、現場責任者 山さん、そして設計・プランナーの林(HATTSAKU)。
↑視察研修にテンションが上がる山さんと、対照的にしっかりと資料を熟読するドン吉田部長。
初日は菅組さんの会社見学からスタート
今回、菅組さんで勉強したいなと思っていた内容は、OMソーラー、蒔ストーブなど環境共生の取り組み部分。
菅組の菅社長はじめ、設計部のお2人に想いやお話を聞くことができました。貴重なお時間いただき、感謝です。
お話を聞くと環境共生の取り組みとして会社の敷地に木の苗を植え、
鎮守の森(宮脇方式)で森を作るプロジェクトをされていたり、
大黒柱伐採ツアーとして国産の地域材を使って自然素材の家を作る取り組みもされていて、お家の工夫からさらに発展思考で
環境共生に取り組んでいらっしゃる姿勢に感銘を受けました!!
次に、古木里庫(古材販売などしている倉庫)を視察
古民家で眠っていた箪笥や建具、古民家解体時に引き上げてきた柱や梁など
味のある代物がずらり。私達のような業者だけでなく一般の方も気軽に購入できるようで、
この地域に住んでいたら、しょっちゅう見に来てしまうだろな~と眺めていました。
ひときわ目に入ってきたのは
このツルツルに皮をめくられた、枝のついた木。
これは大黒柱ツアーで伐採した木の先端で柱としては細くて使えない部分。
これでこども部屋の木登り階段にしたり、枝をもう少し減らして、コートかけにしたり…と利用されているみたいなのですが、
この案は弊社のお客様にもご提案しよう!!とワクワクした瞬間でした。
同建物内に古材を使って建てた展示場や蒔ストーブの展示場がありました。
蒔ストーブの床部分にこれは大谷石?と山さんが反応。
現在弊社建築中のH様が玄関のステップで検討中なので、そこに山さんが反応。
H様のほうから使ってみたいとご相談を受けている大谷石。いろいろ特徴などを調べていた矢先なので
大谷石?にも会えてよかったです。
窓からも海が見えて…
職員の方が、「ここから見える海は【ちちぶがはま】といって最近はインスタ映えすると土日には300人くらい訪れるスポットなんですよ」
この言葉で顔を見合わせたのはコーディネーター柏木。
カラダが勝手に浜に走っていました(笑)
とりあえずジャンプしてパシャ。
本当は海に空が移りこんで、とても幻想的な写真になるスポット♪
次に菅組さんの建築現場へ。
外壁は塗り壁仕上げ。↑下地のラス(金網)
この金網は、壁に施工するモルタルなどが壁からはがれないようにする役割で
外観は焼き板仕上げ。時が経つにつれて、ポロポロと部分的に落ちたりするみたいですが、
それを踏まえて経年変化を楽しんでいく代物。特にメンテナンスも必要ないみたいです。
ここでも菅組のスタッフの方が丁寧に説明してくださいました。
気になったのが火うち梁の使い方。
火打ちの部分にも合板を入れて
2階では床になっていました。2階のホールにこのような植物が置けるスペース(吹き抜け部分)があったら
ちょっとワクワクしますよね。
そしてやっと会えました!!「OMソーラー」
OMソーラーは冬の冷たい外気を屋根に降り注ぐ太陽の熱や太陽光発電時に発生する熱を利用して温め、床下に送ります。
床下に送る途中でOMエアフォールを通過することで、清浄化された空気が床下に広がり、
コンクリートに熱を蓄えながら室内を温めます。
夕方、外気温がさがり始める頃から、昼間蓄熱された床下の熱が、ゆっくりと放熱を始め、床を温めます。
また、夏は降り注ぐ太陽により熱せられた屋根熱が室温に影響する前に、小屋裏の夏排気口から熱を排出します。
この熱はただ排出するだけでなく、貯湯槽の水を温めることに使用できてエコな暮らし。
快晴の日の雲のない夏の夜は、放射冷却現象を利用して涼しい外気を室内に取り込み、ほんのり涼しい夏の夜で
健やかに睡眠できるパッシブデザイン。
一日、大変勉強になりました。研修2日目の報告はまた明日ブログに書きたいと思います。
初日、菅組さんお世話になりました。ありがとうございました。