こんにちわ。東和不動産 一級建築士事務所HATTSAKUです。
ガラス作家KAZUWさんご依頼の個展フライヤーと、イベントフライヤーの初稿(一回目提出案)が完成しました。
KAZUWさんからのインタビューから読み取る大切な点
●マルシェやフリマの雰囲気というよりは、本気でものづくりしている感を出してほしい
●ターゲットはこどもからおじいさんおばあさんまで
●《ものづくり》《手仕事》がテーマ
現地確認して感じたこと
●自然と住人の寄り添った空気感
●高齢化、空き家などの問題のある地域性
●自然は多いが不便さはない
●会場の道向かいが幼稚園
●会場内に図書館、銭湯、貸し卓球スペースや貸しゲートボールスペースなど地域の憩の場
イベントフライヤー初稿案1
ポイント
●まず、そのイベントに行けばどのように過ごせるのか、フライヤーを見ただけでも伝わるように作りました。
挿絵や写真で大きなテーマは伝えますが、詳細部分は来場者様がイメージが膨らむように、挿絵の量と
バランスを考えました。
●ターゲットが年齢層が幅広かったので、フライヤーで伝えるターゲットがぼやけないように、
どの世代の、どんな方たちを中心に伝えるべきか考えました。
道向かいが幼稚園という点と、こどもたちが何もない会場でも喜んで走り回っていた事実(写真)を見て
この世代には、まず喜んで頂ける会場であると確信し、子育て世代(20~40代)の方に向けて作りました。
また安いものを求めて集うマーケットではなく、本物を発見しに来る場ということも意識しました。
●効果
①こどもの生写真
→親近感のアップ&イベントへの閉鎖感をなくしました。
(内容がバイクのハーレーのイベントなどわかりやすいターゲットに向けて作成するのなら、また作り方は変わってきます)
②一番下部にデザインした草
→イラストレーターで書いた絵ではなく、実際の会場を撮影した芝生の写真を草に切り取って、立体感ある芝にデザインしました。
(ものづくり&手仕事のテーマでしたので、絵ではなく写真で本物感を出しながら、立体感を表現しました)
イベントフライヤー初稿案2
初稿案2は1に比べて会場感のイメージを前面に押した感じ。
初稿案1は出展者や文字をしっかり読みやすく仕上げた感じです。
本当は挿絵にガーランド(旗)などを描いたほうがポップでわかりやすいのですが、
KAZUWさんに今回のイベントはマルシェではないと伺っていたので、描いておりません。
個展初稿案1
今回はKAZUWさんにどんな個展フライヤーにしたいか聴かずに『任せます』とのことでしたので、
KAZUWの作品と人柄が生きてくるように作成しました。
ポイント
①作品写真のところに二つの詩を添えました。
私自身が20代の頃、作詞や詩の個展をしていた経験を生かし、コラボさせていただきました。
KAZUWさん個人と作品のインスピレーションで浮かんだ言葉です。
KAZUWさん、気に入ってくれるか…。
作品写真だけでも物語っているのですが、詩をつけた理由は、この言葉を添えたかった。
今回は深い理由というよりは、その一点です。すいません。
②アー写(アーティスト写真)の周りに挿絵
KAZUWさんの写真で語れない部分を文章ではプロフィールで。人柄は挿絵で表現し、KAZUWさんの人物像を最大限に押し出す工夫をしました。
個展初稿案2
個展初稿案1に比べて2は、もう一回り大きな視点でKAZUWさんを見つめ、もう少し深く入り込んだものにしました。
KAZUWさんは以前のブログでもお伝えしましたとおり、作業場を自ら改装し、作品作りの前に空間作りからされる作家さん。
いわば、この作業場もKAZUWさんの作品であり、原点。この空間がなければ、この様々なガラス作品が生まれない。
それも踏まえて共感できる方たちが今のKAZUWさんのファンであり、これからのKAZUWさんの共感者となる方たちではないかと考えました。
KAZUWさん手書きロゴをデータ化したもの
手を加えたロゴ案
自分の中でフライヤー作成を通して、イベントに向き合い、どんどん想いが入ってきてしまいまして、
依頼されてないのにロゴに手を加えた案を作成してしまいました。
これは勝手にしているのでKAZUWさんにあくまでひとつの提案として出してみます。
なぜ、提案したくなったかというと、これから継続してイベントを続けていかれる上で、参加者やご来場者にも
愛着がさらに沸くように、伊吹山を抽象的に表現したデザインを入れました。
また自然を生活のひとつとして感じながら生きている方たちのイベントとして木のシルエットで自然感を添えました。
ロゴ案は勝手に提案しているので没になってもいいと想っていますが、イベント成功への何か手助けができないか、自分の中で今後も提案していこうと思っています。
KAZUWさんのフライヤーなどに対するご意見が楽しみです。